独りぼっちの馬と裏切り者の鹿・2沙咲は、ホントにイイコだ。そして、完璧。 座り方。 立ち振る舞い。 成績。 人付き合い。 言葉。 容姿。 どれをとっても、完璧。 けれど、威張ったりは、決してしない。 ―ロボットか。 他の人―まあ、主に美穂だが―がどんなに完璧だ、と沙咲の事をはやしたてても 樹里にはそうとしか見えなかった。 そう。 完全無欠の未来型ロボット。 沙咲に言った事もあった。 「あんたはロボットだね。」 でも。 「あら。ばれちゃったわね。」 そういって、ふふっと笑った。 それだけ。 ホントにそれだけで。 その話は笑い話になった。 「樹里の言葉はストレートで好きよ。」 また別の日、沙咲は何の前触れも無く、突如として樹里にそう告げた。 確か昼食後。 お菓子を広げて雑談していたときだった。 「…意味がわかんないんだけど。」 「ずぅっと考えていた事だったんだけど。」 「いや。答えになってないし。」 「飾ってないじゃない?樹里の言葉は。」 そうかなぁ、と呟く樹里を無視して、沙咲は更に続ける。 「何て言うのかしら。考えないで物を言ってる感じかしら。」 「…嫌味か?」 「あら。違うわ。 人は悪い所だって感じるかもしれないけど 私はいい所だと思うわ、って事を伝えたかったのよ。」 わかった?と首を傾げる沙咲に樹里は呆れた。 ―何なのこの子は。 短所をいい所、だなんて言う人、初めて見た。 凄い価値観だ。 もしかしたら、阿呆なのかもしれない。 それなりに楽しかった。 沙咲と過ごす時間は。 時々呆れたりもした。 でも、それも含めて楽しかった。 何て言うか、波調。 沙咲とは波調がぴったり合う。 そう感じる事が多々あった。 その反面、何かが違うような気もしていた。 ―――――言い訳所――――― ちょっ…何処で切っていいかわかんなくて 微妙な感じに(苦笑 というか、ぶっちゃけたところ 2はこの話の中で さして重要じゃない(ぁ あえて言うなら 最初部分と最後の一行くらい?(聞くな 多分次からちょっとずつ…って感じ? …どうでもいいね! |